年収1000万円ってどんな世界?

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魅惑の響き、年収1000万円

年収1000万円という響きはサラリーマンにとっては、いつかは突破したい目標であり、ステータスでもあります。
一般には手取り1000万円ではなく、税込み1000万円を指すようです。
手取りでは各々の家庭事情等も入りますので、一般に定義できないですもんね。

この魅惑の響きの年収1000万円とはどんなものなのか分析していきます。

お金 年収

年収1000万円稼ぐ人はわずか4%弱

年収1000万円プレーヤーは皆さんの周りにどれくらいいらっしゃいますか?

以下、国税庁のデータからHPから年収階層別に割合を算出しました。

階層 男女計割合 男性割合 女性割合
100万円以下 8.60% 3.20% 16.80%
100万円超~200万円以下 15.30% 7.60% 26.70%
200万円超~300万円以下 17.10% 13.50% 22.40%
300万円超~400万円以下 18.00% 19.20% 16.10%
400万円超~500万円以下 13.90% 17.40% 8.60%
500万円超~600万円以下 9.40% 12.70% 4.50%
600万円超~700万円以下 5.70% 8.20% 2.00%
700万円超~800万円以下 4.00% 5.90% 1.10%
800万円超~900万円以下 2.50% 3.80% 0.60%
900万円超~1000万円以下 1.70% 2.60% 0.40%
1000万円超~1500万円以下 2.80% 4.30% 0.60%
1500万円超~2000万円以下 0.60% 0.90% 0.10%
2000万円超~ 0.40% 0.60% 0.10%

(出展:平成24年分 国税庁 民間給与実態統計調査結果)

国税庁のHPのデータから読み取ると、年収1000万円超って男女合計しても3.8%です。
この数値だけみても、いまひとつピンとこないですが、
「それだけしかいないの?」という方はかなり待遇の良いお仕事されているのかと思います。

男性と女性でも随分と数値が異なりますね。
要因は様々ですが、数値で表すと男性のほうがたくさん収入を得ていることがわかります。

ときどき女性の結婚観調査で年収1000万円以上と回答している方がいらっしゃいますが、結構高いハードルですよねw

年収1000万円の生活実態とは

年収1000万円の方々の生活実態はどんなものなんでしょう。

我々サラリーマンが目標としている年収1000万円プレーヤーの生活実態は決して裕福ではないようです。

「それだけ貰っているのにそんなわけないだろう・・・」という方も多いでしょうが、税金、社会保険料、各種の助成金の所得制限が影響しているのです。

最も損をする年収帯は900~1000万円

年収が増えるにしたがって増える税金や社会保険料等の負担割合が増加し、稼げば稼ぐほど実際に手にするお金の割合が小さくなります。これに加え、さまざまな給付金や助成金(例えば児童手当)なども、「所得制限」があるため、一定の所得以上にお金を稼いでいると損をする機会が増えてくるのです。

これらを勘案すると最も効率が悪いのが、年収900万円から1000万円に上がるときだといわれております。たしかに管理人の住む自治体でも年収が900万円くらいから子供の医療費助成がなくなってしまいます。助成有無の境目を踏み越えた瞬間が実質の損が発生する時なんですね。

年収900万円以上は幸福指数があがらない?

また収入が多いほうが暮らしが楽になるため、幸福になるのかというと、そういうわけでもないようです。

2010年ノーベル経済学賞を受賞した心理学者ダニエル=カーネマンと経済学者アンガス=ディートンによると「年収7万5千ドルまでは、年収に比例して幸福指数は増えるが、それを超えると、比例しなくなる」という研究結果を発表しております。
喜び、悲しみ、ストレスなどの度合いは年収7万5千ドル以上から大差がないとのことです。

これは収入の低い人にとっては、心身の安全、健康のためにお金を得ることが長期的な幸福につながるが、一定限度を超え、それらの不安が払拭されるためだからだそうです。

7万5千ドルを日本円に換算すると、120円/ドル換算で約900万円に相当します。
今の年収分布から考えると上位5.5%です。ほんの一部の人の問題かなと思いますが、この研究が発表された2010年当時は円高だったので、年収は円換算で650万円でした。

こちらの数字であれば上位の約15%くらいになります。

随分900万円と650万円で随分と乖離がありますが、皆さんの周りを見回していただき、どちらがしっくりきますでしょうか?

今後、年収1000万円を達成するには

ますます年収1000万円達成は狭き門に

管理人の現在の会社では管理職になることで、年収1000万円の壁を越えることができます。
以前はある年齢に行けば、それなりに実績があれば管理職になることができました。

しかし、この5年くらいの間で、かなり様相が変わってきており、年々門戸が狭くなってきております。

5年前は昇格候補者の3割程度が昇格できたのですが、今年は候補者のうちの10%も昇格できないくらいの競争力になってしまいました。また優秀な社員は若くして管理職に引き上げられるので、もたもたしていると毎年名乗りをあげる優秀な若手幹部候補に管理職を座をかっさらわれる状態です。

このような状況を若手にもチャンスを与える実力主義というのかもしれませんが、実際にはポストそのものを減らしている厳しい実情が垣間見えます。

それでも転職は実情を変えるチャンスになりうる

単純に年収だけとりあげると、同じような業務をしていても会社の規模や業界によって、大きくことなることも事実です。今後も厳しい社会環境ではありますが、個人のスキルアップはもちろん、転職という手段は年収アップを実現できる可能性秘めた大技であることは変わりません。

本ブログを読んでいただいている皆さんは、転職を前向きに検討している方がほとんどかと思います。狭き門ではありますが、頑張っていきましょう。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。

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コメント

  1. […] 年収1000万円超の人って男女合計で3.8%しかいないんですよね。 […]

ふるさと納税で自転車が貰える(福岡県久留米市) – わくわくロードバイク へ返信する コメントをキャンセル

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