書類選考を通過すると、次は面接となる。
面接の回数は企業によって様々ですが、概ね2次面接くらいまでは想定しておいたほうがいいと思います。
面接作法の復習
学生時の就職活動からずいぶんご無沙汰の方がほとんどだと思います。
まずは復習として、面接の作法について振り返って欲しい。 自動車運転暦が長いと癖がついてしまって、実技試験が受からない話と同じで、いざ面接にいくとなるとドアのノックの仕方から、注意の必要があります。
転職アドバイザーによっては模擬面接につきあってくれるところもあるかもしれないので、チャンスがあれば練習と思って活用してください。管理人の場合は本屋で就職本を買って改めて復習をしました。いまではネットで調べれば色んな情報もあふれているので、本を買う必要もないかもしれませんね。
一次面接
一次面接は人事と採用部署の責任者が出てくることが多く、転職希望先と自身のスキルがあっていれば比較的話やすいかもしれません。 管理人の場合の一次面接は採用部署の室長と課長でした。 非常にフランクな雰囲気で談話室にあちらから入室してきたので、面接作法のほとんどを使わないままで終わってしまいました。時間にしては1.5時間くらいは話こみましたね。
印象的だったのは、「この製品は今こんな課題があります、メタボエンジニアさんであればどんなステップで解決しますか?」と実際の製品を手渡されて質問されたことです。
専門性や論理的思考を試すにはいい質問なのかもしれませんね。
給料や有給、福利厚生の話はしないほうがいいと思います。これらは事前にアドバイザーに確認しておきましょう。就業条件の確認として、あちらから切り出された場合はその限りではありません。
最終面接
面接は何段階あるかは企業によって異なりますが、ここでは最終判断が下される面接を最終面接と定義しております。 最終面接は少なくとも部長、大概は役員クラスと面接をすることになるかと思います。 ゲームでいうラスボスと考えて、なんとかしのぎたものです。
管理人の場合は2次面接が最終で、案の定採用部署の役員と人事の偉いさんとの対峙になりました。 圧迫面接ではなかったのですが、それなりに緊張はしましたね。
印象的だったのは、「君のやりたいことは、例えば製品Aのこんなことかね?」と面接先企業の製品をガンガン例に出して質問してきたことです。知っていて当然ということなのかもしれません。当時そこまで勉強していなかったため、一部が勘違いで話をしてしまったところもありまして、危なかったです。企業研究はしっかりと行わなければいけませんね。
ちなみに最終面接はきちんと面接用の部屋があてがわれましたので、前述で勉強した面接作法が役に立ちました。
またくどいようですが、最終面接も同様、あちらから切り出されない限り、給料や有給、福利厚生の話はしないこと、事前にアドバイザーに確認しておきましょう。
筆記試験対策
こちらも殆どの企業で実施するのではないかと思います。
SPI試験等に代表されて、主に「地頭の見極め」と「性格診断」が目的と推定されます(同じ企業に大量に応募する新卒採用時には「足きり」的な効果もあるかもしれませんが、中途採用の場合はそもそも応募者の数が少ないの関係ないと思われます)。
「性格診断」と基本ごまかしが効きませんが、「自分の性格を良く見せようとして嘘の回答をしているかどうか」を診断する ライスケールの質問くらいは対策できそうです。「嘘をついたことは一度もない」、「悪口を言ったことは一度もない」、「約束を破ったことは一度もない」などの「~は一度もない」などの極端な問題に対して、「○」をつけすぎないように注意しましょう。
「地頭の見極め」については、ある程度の対処は可能です。こちらは問題集を実際に購入して練習しましょう。普段電卓やエクセルばかり使っていると、すばやく計算ができないので、受験性時代の感を取り戻すためにも、反復練習あるのみです。
壁に耳あり障子に目あり
最後になりますが、面接試験会場は基本的にアウェーです。面接前の待ち時間や面接後の振る舞いにも注意が必要、一体どこで誰がみているか油断はできません。ゴミを捨てたり、脚を組んだり開いたり、ガムを噛んだりなど注意してください。些細な振る舞いで折角の面接の成果をドブに捨てないように。会社から離れるまで緊張感をもって対処ください。
ネガティブな面だけでなく、面接後の振る舞いがいい結果に繋がった興味深いエピソードがあるので紹介します。後に私の部下になるA君なんですが、面接時の判定は芳しくなく「×」がついたそうです。ところが見送りのために一緒に退室した人事担当者が製品展示を見つめるA君を見て判定を覆すよう申し入れたそうです。なんでも製品を見たときのA君の眼の輝きがすばらしく、ものづくりに対する熱意を感じたのが理由とのこと。
なんとも興味深い話、人事担当者って、本当によく見てくれているんですね、関心しました。
ポイント
①面接のお作法を復習しておこう
②面接に向けて相手先企業の研究も忘れずに
③給料、有休、福利厚生の話題はタブーが基本
④SPI試験は問題集を購入して練習あるのみ
⑤面接前後も油断することなかれ